| 通信教育でイラストを学ぶ

いろんなことに興味があったという山口さんは、好きだった「絵」とは全く違う道に進みましたが、結婚し、退職。そのとき、「やっぱりイラストのプロになりたい」と思ったのです。妊娠中だった山口さんが、家庭と勉強を両立させるために選んだのは、通信教育という方法。イラストの通信講座はいくつもありますが、「いずれ仕事にすることを考えて」講座を選んだそうです。3年間のコースを、途中出産をはさんで4年で終了。講座では、課題を仕上げながら、イラストの全般的なテクニックを学びました。
子育て中は
子どもが大好きな山口さん。赤ちゃんが少しずつ育っていくのを一瞬でも見逃したくないとの思いで、一番下の子が小学校へ上がるまでは子育てに専念。でも、描くことは続けていました。子どものお昼寝中や公園でも、紙と鉛筆を持ち歩いて、子どもの様子や風景をスケッチ。家事の合間に似顔絵を描いて、週刊誌などの似顔絵コンテストに応募して何回も入選。毎年出していた、家族の似顔絵入り年賀状を気に入った友人たちから注文が来て、「家族の似顔絵入り年賀状」を作ったりもしていました。
仕事開始。「赤ちゃん画」でスランプを脱出
ママのおっぱいの前で幸せそうな笑顔の赤ちゃん。パパのおひざで楽しそうな赤ちゃん。山口さんが得意とするのはパステルで描かれた赤ちゃんの絵ですが、初めから赤ちゃんを描いていたわけではありません。一番下の子どもが小学校に上がって少したってから、本格的にイラストの仕事の活動を始め、コンテストに応募したり、好きな雑誌の編集部にイラストのファイルを送ったり。しかし、コンテストに入選したりしながらも行き詰まり、しばらく描けない時期がありました。そのときに、素直に描きたいものを描いてみようと自然な気持ちで描きあげたのが、『赤ちゃんの絵』だったのです。「子育ては決して楽しいことばかりではありませんが、そんな中でも子どもたちから教わることがたくさんありました。私の方が癒され、育てられていたんです。」それから、画材もパステルに変え、それまでとは全く違うモチーフである赤ちゃんの絵を描き始めたのです。
 仕事を得るために積極的に活動
イラストの仕事を得るため、山口さんは積極的にコンテストに応募しています。また、作品を発表する機会を多く持つため、グループ展等にもよく参加しています。「仕事で東京に行ったときに、ある出版社にいきなり行って名刺を渡したのですが、その方がイラストレーター紹介の本に載っていた私の作品をご存知で、今度仕事を依頼しようと思っていたとおっしゃって。」山口さんは、今、その出版社の子育て雑誌の挿絵を描いています。
家族の協力で楽になった
「仕事を始めた頃、子どもたちが寝てからしか描けないし、家事の手も抜きたくなかったので、睡眠時間を削ることになっていました。そんなとき、「家のことは適当でええやん」という夫の一言で、ずいぶん気が楽になりました。家事も協力してくれたので、続けてこられたんだと思います。」
これから
「今のペースで、仕事を続けたいです。作品を見た方が『赤ちゃんの絵に癒されました』『気持ちが和みました』と言ってくださったときが一番うれしかったので、これからも人のぬくもりを感じさせるような作品作りをしていきたいと思います。それから、昨年、企業のカレンダーや商品広告のコンペに最終選考まで残って落選したり商品化が頓挫したりという経験をしたので、一度でいいからコンペで選ばれて商品化されてみたいですね。」
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