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築100年 京町屋を、お昼ごはん処「光泉洞」として再生
諏訪幸子さんの写真 諏訪幸子 有限会社光泉洞 代表取締役
京町屋のお昼ごはん処『光泉洞寿み』の経営、お茶と和菓子のオンラインショップ運営

 消えゆく運命にあった、京都市中京区のとある京町屋。その中に抱かれた坪庭を見たとき、「守りたい」という強い思いが諏訪さんの胸にわき上がってきました。その思いを実現させたのが、友人と2人で開店した京町屋のお昼ごはん処「光泉洞寿み」。お互いの経験をうまく生かしながら、丁寧な料理と店づくりで運営を続けています。
起業のきっかけ 距離を置いて再認識した 京町屋の大切さ

コンテンツ(もくじ)
距離を置いて再認識した、京町屋の大切さ

京町屋のお昼ごはん処・オープン
丁寧な開業準備と、細やかな運営を
働きやすいスタイルで営業する
“保存”がキーワード。オンラインショップ開業
「ひとつずつやっていけば、いつか形に出来る」

起業参考ポイント ターニングポイント もっと知りたい
データ


距離を置いて再認識した、京町屋の大切さテーブル席の写真
  結婚・出産を経た後、学生時代に学んだ英語に再び取り組み始めた諏訪さん。ネイティブな英語に触れ、自らも英語教室を開くなど、英語への関わりが深まっていく中で、諏訪さんは感じます。「自分の核になるもの、日本人のアイデンティティとは何か。それが客観的に見えてきたんですね」。それは日本の文化であり、京都の文化なのではないか。そう思ったとき、諏訪さん自身が生まれ育った“京町屋”の本当の良さを再認識したのです。古い建物が次々と壊されゆく今、「誰かが本気にならなければ、大事なものを守れないと思ったんです」。

京町屋のお昼ごはん処・オープン
 京町屋の魅力をそのまま残す空間で、京の“お昼ごはん”を味わえる「光泉洞寿み」は、そんな諏訪さんの思いが形となって1996年にオープンした店です。築100年、消えゆく運命だったこの町屋と出会ったとき、そこに抱かれた坪庭をなんとか守りたいという強い思いに駆られました。そこで、学生時代に「いつか、お客さんがゆっくり過ごせるお店を持ちたいね」と語り合った友人・広瀬寿美さんと、共同で店を始めようと意気投合。「手作りの家庭料理の店なら主婦の腕も生かせるし、寿美さんにはプロの料理人として10年のキャリアもあったんです」。これらの出会いの重なりが、諏訪さんを“起業”へと自然に導いたのでした。

丁寧な開業準備と、細やかな運営を
 しかし、実際に開業となると、思わぬ苦労もありました。2人の思いがどんなに一致していても、営業時間など細かい運営方針には食い違いも生じます。それらを丁寧にすり合わせる作業は、想像以上に大変でした。「何かを始めるのはエネルギーがいりますね。私、人から几帳面だと言われたんですよ。自分ではまったく思ってないのに(笑)。キッチリとした運営を心がけてきたので、そう見えたのかもしれませんね」。ひとつの会社を興し、運営し続けるとなれば、やはり大きなパワーと細かな心遣いが不可欠なのでしょう。

働きやすいスタイルで営業する
 
店のスタッフはすぐに集まりました。主婦が働きやすい時間帯をと配慮した、お昼ごはんだけの営業スタイルに、自分を生かして無理なく働きたいという人たちが賛同したのです。「私自身も、医療事務や英語教室などいろんな仕事をずっと続けていますが、ここではお客さまが“おいしい”と笑ってくれる。そんな場面に関われるのは、この仕事ならではの嬉しさです」。誰もが働きやすく、やり甲斐を感じられる職場スタイルを保つことも、起業のポイントではないでしょうか。

座敷の写真“保存”がキーワード。オンラインショップ開業
 2004年には、宇治茶と和菓子のオンラインショップ「楽市光泉洞」も立ち上げました。これもやはり「大切なものを守りたい」というのがコンセプト。貴重な宇治茶の中でも、例えば一種類の茶樹から摘んだ茶のみをストレートに味わえる商品など、入手困難なものばかりを扱う店です。頑なに守り抜かれる伝統のすばらしさを、もっと広く人々に伝えたい。根底に流れる思いは、「光泉洞寿み」とまったく同じなのです。

「ひとつずつやっていけば、いつか形に出来る」
 
京を感じ、身体も思いやった家庭料理を求め、店には多くの常連さんや観光客が訪れます。包み込まれるような京町屋独特の空間に、諏訪さんが守ろうとした坪庭が柔らかな日の光を運びこみます。地道にやってきたことを具体化するための、ほんの少しの勇気ある一歩。踏み出してみれば、それまでの積み重ねと、そして周りの人々との出会いがすべてを支えてくれました。「ひとつずつやっていけば、いつか形に出来る。それだけなんです」。その奥深くには、諏訪さんの変わらぬ“思い”が生き続けています。

起業参考ポイント
・しっかりしたコンセプトを根底に、丁寧な運営を。
・働きやすいスタイルをじっくり検討していく。
ターニングポイント
京都生まれ・京の町屋で育つ。大学で英語を学ぶ
三男が幼稚園に通っているときに、お母さんのための英語教室を始める

1996年 (有)光泉洞を設立 お昼ごはん処「光泉洞寿み」開店
2004年 宇治茶と和菓子のオンラインショップ開設
現在  京都ノートルダム大学大学院人間文化研究科で応用英語を専攻し修士取得中
 


好きなこと】 ホームパーティ。手料理でお客さんをもてなす。
【リラックス法】いろいろな種類のお茶を飲む
 
 
 
代表者名 諏訪幸子 (すわ さちこ)
屋号(なまえ) 有限会社 光泉洞
事業内容 お昼ごはん処「光泉洞寿み」の経営、
和菓子とお茶のオンラインショップ「楽市 光泉洞」
所在地 京都市中京区姉小路堺町東入ル
連絡先 TEL 075-241-7377   FAX 0774-23-6126
Homepage http://www.wao.or.jp/user/suwa9448/
E-mail  suwa9448@wao.or.jp
営業時間・定休日 11時30分〜16時  日曜・祝日休業
開業資金 1500万円
起業年月日 1996年
従業員数 6人 役員2人
店舗情報 お昼ごはん処「光泉洞寿み」
 場所 : 京都市中京区姉小路堺町東入ル2軒目南側
電話 075-241-7377
仕事の満足度… 夫の協力度… プライベートの充実度…
経済的満足度…
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