いろいろな起業 起業家たちの「生き方・歩き方」

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松本つぎ代さんの顔写真 松本つぎ代 四季の草木染め 野の花工房
独学で草木染を研究、作品を発表し続ける。自宅工房で教室も開いている。

 「野山を歩いて材料を集め、草木染を体験された方は、自然に対する見方が変わります。草木染を通じて、自然に対して優しい目を持つ人が増えてくれたらうれしいですね。」志村ふくみさんの草木染の着物に感銘を受けてから、ずっと、草木染への情熱を持ち続け、現代の服に生かしたいと独学で研究を重ねてきた松本さん。「やりたいことを『続けること』が力になる」と言います。
起業のきっかけ 草木染の着物を初めて見たとき 自然の草木で生まれた色の美しさに感動

コンテンツ(もくじ)
やっぱり草木染がやりたい

「これは仕事にできる!」
初めての個展が大盛況
教室を開く
仕事としての厳しさ
事業展開を考える

起業参考ポイント ターニングポイント もっと知りたい 
データ


作品写真やっぱり草木染がやりたい
 志村ふくみさんの草木染の着物を初めて見てから、ずっと、心の底で草木染への憧れを持っていた松本さん。ある日、着物の染色家である夫の友人が、草木染で糸を染めてみたいというので、手伝いました。「そのとき10年間持ち続けていた想いが爆発したんです。ヨモギでとても美しい色が出たのですが、もうこれはなんとしても自分でやっていくしかないと。」その頃、今ほど草木染をやっている人はおらず、本もほとんどありませんでした。独学で、昔の染色の本を見ながら、身の回りの草や木で試行錯誤を続けました。「まず、毛糸を染めました。自宅のガレージでプロパンガスを使い、大きななべで。材料、温度、媒染剤、全て一人で試してみて、たいへんでしたが、楽しかったですよ。独自の方法を見出せたこともあります。」

「これは仕事にできる!」
 草木染で染めた毛糸を見た友人たちは、「素敵な色ね」と買ってくれました。松本さんは、「これは仕事にできる」と思いました。趣味ではなく、草木染を仕事にしていこうと決心したのです。そして、『四季の草木染 野の花工房』を設立。「研究や趣味が目的ではなく、私は草木染を現代の服に生かしてみんなが着られるようにすることを仕事にしたかったので、毛糸や布は買って、「染め」を中心にしました。」。試行錯誤の時期が3年ほど続きました。

初めての個展が大盛況
 1988年に第1回「自然からの贈り物」展を宇治市のギャラリーで開きました。まだ草木染はとても珍しかったこともあり、メディアで紹介され、列ができるほどの大盛況。皆、草や木でこんなに鮮やかな色が出るのかと驚いていたそうです。「草木染には渋い色のイメージがあって、実際そのような色彩を好む染色家もいますが、私の作品はよく、「色がきれい」と言われます。この初めての個展は、私自身が草木染に対して情熱のかたまりで、活火山のような勢いがあったので、それが皆さんの心を打ったのかもしれません。このときの気持ちを忘れないように、慣れてしまわないようにといつも心がけています。」

作品写真教室を開く
 松本さんは、15年前に、自然の材料を求めて、宇治市から井手町に引っ越しました。工房のことがテレビで紹介されて、習いたいという問い合わせがくるようになり、自宅で教室を開くことに。今は月に8日ほどは教室、あとの日は自身の作品作りに当てています。「生徒さんからの質問やアイデアで思わぬ展開になったりして鍛えられました。私にとって教室はいいリフレッシュにもなっています。」

仕事としての厳しさ
 「1988年から、年に数回の個展、また2年に1回、教室展を開いてきました。仕事としてやっているのですから、そして、お金を出して買ってもらうのですから、自分の作品に責任を持たなければといつも思っています。本当は、草木染を通じて、自然の中で暮らしを楽しめたらいいなと思っているのですが、現実は、いつも「もっともっと」と仕事に追われている感じです。回を重ねるごとに、求められるものは大きくなっていくものですから。」

事業展開を考える
 「生徒さんたちも育ってきましたし、もともと、この工房を拠点にしてみんなでいっしょに仕事をしたかったんです。しかし、草木染の作品は、大量生産するようなものではないし…。どんな事業展開が考えられるか、思案中です。」来年は工房を開いて20周年になります。「ホームページを立ち上げたり、何か新しいことをしたい。」松本さんは、草木染の仕事への情熱を燃やし続けています。

起業参考ポイント
・最初から「仕事にする」という覚悟で取り組んだ。
・とにかく草木染への情熱を持って、試行錯誤を続けた。
・続けることが力になる。
ターニングポイント
1975年   志村ふくみ氏の草木染に出会う。
         草木染をやりたいと思ったが、弟子にはなれず断念。
1984年   草木染を自己流で始め、仕事にする決意をする。
        (染めた毛糸が次々、友人に売れた)
1985年5月 『四季の草木染 野の花工房』設立
         試行錯誤の日々
1988年   第1回「自然からの贈り物」展
         新聞、テレビ、ラジオで紹介され、大盛況
1990年   材料を求めて井手町に引越し。
         テレビで工房のことが紹介され、問い合わせが。草木染教室を開く
1992年3月〜1995年3月 京都新聞に自然に関するエッセイを連載
 


【好きなこと・もの】
・季節毎に、美味しい野菜や果物など料理の仕方を情報交換したり、作ったりすること
・美しい布を触ったり、探したり、写真集を眺めたりすること
【趣味】
・各地の市場めぐり、骨董店めぐりなど
【休日の過ごし方

・琵琶湖方面に遊びに行ったり、保存食を作ったり、弘法さん・天神さんをうろうろしたり・・・
 
 
 

代表者名 松本つぎ代 (まつもと つぎよ)
屋号(なまえ) 四季の草木染 野の花工房
事業内容 草木染を現代の服に生かす作品づくり、草木染教室
所在地 住所   綴喜郡井手町井手西前田16-19
電話番号 /fax  0774-82-4799
Homepage  http://www.eonet.ne.jp/~kyoto-nonohana/
E-mail  
起業年月日 1985年5月 『四季の草木染 野の花工房』 設立
その他 ・自宅工房 (ガレージと部屋を利用) 
・作品展  毎年(京都・大阪のギャラリー・百貨店などにおいて)
・教室展  2年に1度
・草木染教室  いっしょに材料を集め、1日で染めます
仕事の満足度   プライベートの充実度   夢実現度
経済的満足度   夫の協力度  夫婦円満度
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