いろいろな起業 起業家たちの「生き方・歩き方」

>起業家たちの「生き方・歩き方」小坂道代さん

 

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ものづくりに専念したい 夫は退職して経営を担当
小坂道代さんの写真 小坂道代 アトリエ・マザー代表
赤ちゃん人形・胎児人形・内臓Tシャツ・内臓模型と次々ユニークな布製のオリジナル手作り教材を生み出している。

 「こんなかわいい人形だったら、自然にぎゅっと抱きしめたくなるでしょう?」小坂さんは、手芸や木工など、ものづくりが大好きでした。友人の依頼で、教材用の赤ちゃん人形を作って以来、次々と先生たちの依頼に応えて、ユニークな手作り教材を生み出しています。本物志向のこだわり教材は先生たちにも子どもたちにも大好評。着々と、注文は増えています。
起業のきっかけ 友人に教材用の赤ちゃんを頼まれて

コンテンツ(もくじ)
友人に小学校教材用の赤ちゃん人形を頼まれて
一人ではこなしきれないほどの依頼
「ものづくり」と「経営」 夫と仕事の役割を分担
小児科の先生からの依頼で内臓模型を作る
こだわり
女性ならではの起業

起業参考ポイント ターニングポイント もっと知りたい
データ


友人に小学校教材用の赤ちゃん人形を頼まれて
 小坂さんは、もともと何かを作るのが大好きでした。あるとき、友人に小学校の授業で使う赤ちゃん人形を縫ってほしいと頼まれ、親切心で、軽い気持ちで引き受けました。「それまで使っていたという人形が、あんまりかわいくなくて。命の大切さを教える授業に使うなら、本当にかわいくて、やわらかくて、ぎゅっと抱きしめたくなるような人形じゃなきゃ、と思ったんです。手作りに対する自分のこだわりと母親としての感情が、これじゃあだめだと思ったんですね。」教材なので、実際の赤ちゃんのように3キロの重さで、胎盤付きの人形を自分なりのこだわりで、工夫して作りました。「そのときは、まさかこれを仕事にするとは思っていませんでした。」

一人ではこなしきれないほどの依頼
 その友人からの口コミで広まって、近隣の小学校の先生方から次々と依頼が来るように。紹介用のチラシを作ってほしいと言われて、手作りのチラシを作ったときに、「アトリエ Mother」という名前をつけました。“マザー”には、小坂さんの、「お母さんが作ってくれたようなあたたかい教材で学んでほしい」という気持ちがこめられているのです。

「ものづくり」と「経営」 夫と仕事の役割を分担
 赤ちゃん人形や、出産人形の注文が次々にきだして、友人に手伝いを頼み始めた頃、小坂さんの夫は、体調を崩して入院。それを契機に夫は会社を辞めて、「アトリエ Mother」の経営を担当することに。教材会社との契約などを夫にまかせ、小坂さんは作ることに専念しました。また、パソコンとプリンターを買って、手作りのチラシを作り、養護教諭の勉強会や助産師さんのイベント・理科系のイベントなどで夫と二人で展示・宣伝しました。

小児科の先生からの依頼で内臓模型を作る
 最近の依頼は、小児科の先生からの内臓模型。病気の子どもが手術を受ける前に、親だけでなく本人に、どこが悪いのか、どんな手術をするのか、納得できるように説明したいというのです。そんな時、従来のリアルな内臓模型では子どもを怖がらせてしまいます。「私の子どもも喘息や重症のアトピーで、ずいぶんお医者さんのお世話になりましたから、これはぜひとも役に立ちたいと思いました。」本物志向の小坂さんは、解剖書と医学書を手に、1つ1つの臓器が正しい場所に取り外しできる布製のお弁当箱のような模型を作りました。今、一番気に入っている作品だそうです。

赤ちゃん人形の写真こだわり
 胎児人形には胎児の皮膚を覆っている胎脂のような1枚の薄い布を全体にかぶせたり、赤ちゃんの手触りと重みを表現するために中に入れるものを何種類も試したり。お客さんからの依頼を1つ1つ形にしていくためのこだわりが、「アトリエ Mother」の“売り”です。「私はいつも、依頼によって仕事をしてきましたが、お客さんから自分の中にある能力を引き出してもらっていると感じています。」今、10人ほどにお手伝いを頼んでいますが、「顔の表情、おしりの蒙古斑。完成した赤ちゃん人形はみんな我が子のようにかわいくて、1人1人抱きしめずにはいられません。」

女性ならではの起業
 「よく、『何かしたい。何か儲かることない?』と友人たちに言われるのですが、私は、起業は特別なことじゃないよ、と言います。」特別な資格をとらなきゃとか、技術を磨かなければ、ではなく、自分を生かしてくれる場所が、必ず毎日の生活の中にあることに気付けばよいのだと小坂さんは言います。「特に、女性の場合、女性ならではのことがたくさんあるのではないでしょうか。お金儲けしたい、から入ったらしんどいと思いますよ。」

*写真(下)は、赤ちゃん人形と内蔵Tシャツ)

起業参考ポイント
・ものづくりが好き
・人からの依頼に一生懸命応えてきたことが起業につながった
・手作りへのこだわり
・母親としての命への愛情
ターニングポイント
1998年 小学校の養護の先生からの依頼で赤ちゃん人形をつくる。次々依頼が。
1999年 出産人形をつくる。業界紙月刊「健」に掲載。京都市ほか全国から引き合いがくる。
      手作りのチラシを作ったことをきっかけに「アトリエ Mother」を設立
1999年1月 夫の病気・入院 
     6月 夫が会社を辞めて、「アトリエ Mother」の経営を担当する
        製作の手伝いを頼み始める
2000年〜02年 背骨・内臓Tシャツ、胎児人形、妊婦体験スーツ、トイレ教材、お父さん人形(性交人形)をつくる。
2001年 京都市立小中学校26支部に赤ちゃん人形、胎児人形、出産人形、背骨内臓シャツを納品。
      助産院、病院などからも受注を受ける。
2002年 HP開設
2003年 雑誌「たまごクラブ」に掲載。日本テレビで、紹介。教材会社との取引き開始
2004年 パクパク人形、内臓模型をつくる。雑誌「プレモ」やテレビ、ラジオで紹介される。
      21世紀COE(センターオブエクセレンス)プログラム(文科省)で、消化器模型の依頼。
 


家族】 夫、息子、娘
【趣味】 手芸、木工、音楽を聴きながら散歩
【子どもの頃の夢】 絵本作家になりたかった
【将来の夢】 アトリエを開放したい
【興味】 「気」「波動」「健康関連」「食」
【大切なもの】 家族の健康
【仕事以外の活動】 小学校のミニバスケットのコーチ
 
 

代表者名 小坂道代 (こさか みちよ)
屋号(なまえ) アトリエ・マザー
事業内容 布製の教材をオーダーで作っている。(赤ちゃん人形・胎児人形・出産人形・お父さん人形・内臓Tシャツ・妊婦体験スーツ・内臓模型など)
所在地 京都市伏見区
電話番号 TEL&FAX  075-644-1352
Homepage http://www.h3.dion.ne.jp/~a.m.o/
事業準備金 パソコン・プリンター代 郵送費
起業 1999年
年商 各年1,000校位に、主に赤ちゃん、胎児人形を納入(2000年〜2004年)
その他  
仕事の満足度  プライベートの充実度  夢実現度
経済的満足度  夫の協力度 夫婦円満度
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