いろいろな起業 起業家たちの「生き方・歩き方」

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「好き」と「キャリア」を生かして起業
石田けい子さんの顔写真 石田けい子 陶器・雑貨 motoi
8年間勤めた会社を退職後、こだわりの陶器と雑貨の店を開いた。

 レジ横のかごに、小さく折りたたんだ紙が一つ一つ二色の麻紐で結ばれて置いてあります。これは、毎月石田さんが書いている、商品の紹介を兼ねた季節のお便り「motoi news」。ほっとするような筆描きの絵にひとつずつ丁寧に色が塗られています。「何回も描き直したりして大変なんですけど、これは続けていきたいんです。」こだわって選んだお店のもの一つ一つにこめられた、石田さんの想いが伝わってくるようです。

起業のきっかけ 好きだった陶器の会社を退職後「店をやれば」と言われて

コンテンツ(もくじ)
仕事の勘が鈍らないうちに

まず開店日を決めて
ついにオープン!しかし、厳しいスタートに
陶器の生かし方を提案
この店にしかないものを
もっと、お店をたくさんの人に知ってもらいたい

起業参考ポイント ターニングポイント もっと知りたい
データ


仕事の勘が鈍らないうちに
 憧れの陶器の会社で仕入れと企画を担当していた石田さん。自分が店を持つとは思ってもいませんでした。入社した当時は、ちょうど“やきものブーム”が到来した頃で、忙しくも楽しく充実した日々。ところが、8年目のある日、あとさき全く考えずに退職してしまいました。以前の仕入れ先に退職の挨拶に回ったところ、「店をやれば」と先々で言われたのです。「年が明けたら急に、『今なら、仕事の勘が鈍らないうちなら、できるかな』と思って。」

まず開店日を決めて
 開店準備には会社員時代の経験が生かされました。まず、開店日をゴールデンウィーク前の5月2日と決め、準備をスタート。家から30分以内で通える場所で店舗を探しました。京都コンサートホールから徒歩5分のこの場所は、不動産屋に偶然紹介されたそうです。「東南の角地だから明るい感じだし、家賃もちょうどよかったので決めました。もう3月でした。同時進行で、仕入れ先も探していましたが、店の広さと必要な品物の量、仕入れの資金などは経験でわかりますから、その辺の苦労はあまりありませんでした。」店の改装は、大学の先輩の大工さんに頼み、毎日現場に通って、思い通りの店に仕上げました。

ついにオープン!しかし、厳しいスタートに店先の写真
 2003年の5月2日に無事オープン。「第1号のお客さんは大家さんで、お赤飯を持ってきてくださいました。うれしかったです。」それから次々、はがきで開店を知らせてあったので友人たちが訪れ、ゴールデンウィーク中はにぎやかでした。ところが、それが過ぎると、ぱったり客足が途絶えました。夏前だからとたくさん作ってもらった陶器のビアマグも、並べたときにきれいだからと仕入れた同じ作家のシリーズ物も売れませんでした。「飾ることに気をとられすぎたんですね。会社とこぢんまりした個人の店は違うとわかりました。」やきものブームが去ってしまったこともあり、厳しいスタートでした。

陶器の生かし方を提案
 最近は、季節にあった雑貨を提案することも始めました。「陶器の鉢に炭を置いてちょっとした草花をいけて飾ってみたら、お客さんがとても注目されたんです。また、意外だったのは、少し変化をつけるために置いてみたガラスの醤油注しが次々と売れたこと。雑貨については、問屋の存在が大きいということに、この時気がつきました。勉強不足でしたね。」最初のころと比べると、品揃えもディスプレイの仕方もずいぶん変わってきているそうです。

店内の写真この店にしかないものを
 石田さんは、作家さんとの出会いを大切にしています。積極的に各地のクラフトフェアや陶器市に出かけたり、時には、地図を片手に作家さんの工房を直接たずねたり。「『この店にしかないもの』を見つけたいんです。そのために常にアンテナを張っていたい。そして、目指すのは『気取らないお店』。お値段も、普通に手にとって衝動買いができるぐらいにと思っています。」

もっと、お店をたくさんの人に知ってもらいたい
 「夫がホームページを作ってくれています。遠くの人にもお店に来ていただきたいんです。雑誌にも紹介されたいですね。」しかし、石田さんは、手作りの陶器のメリットもデメリットも、直接お客さんに伝えられる、店での対面販売にこだわりを持っています。「陶器は水が滲みたり欠けやすかったりしますが、それを知ってもらった上で買っていただきたいのです。だから、ホームページで商品の紹介はしていますが、カタログ販売のようなことはしないつもりです。」お店を維持するのは決して楽ではありませんが、勤めていたときよりずっと精神的に楽だと言います。「良くも悪くも、全部自分の責任ですから。」

起業参考ポイント
・まず開店日を決めて準備開始
・店舗を探すときは条件を明確に(通勤・周りの雰囲気・家賃・広さ・方角など)
・希望をかなえてくれる大工さんに頼んだ
・開店準備金の一部は国民金融公庫より借り入れした

ターニングポイント
1995年      憧れの陶器の会社に就職
2002年11月末  突然、退職
2003年正月   「こだわりの陶器と雑貨の店」を開くことを決意
           開店日を決めて走り出した
同年5月2日   【陶器・雑貨 motoi】 開店
           店名「motoi」(基)は父親の名前からとった。 また、新たにお店を始めるに当たり
           「基本に戻って」「基本に忠実」という気持ちもこめて。

 


【家族】 夫(着物の職人)
【趣味・好きなこと】 雑貨屋めぐり、骨董、読書、犬との散歩
【休日の過ごし方】仕入れ・店で必要なものの買い物(休みの日にしかできないので…) それ以外は特に決めていない。
 
 

代表者名 石田けい子 (いしだ けいこ)
屋号(なまえ) 陶器・雑貨 motoi
事業内容 取扱商品 陶器、ガラス、木製品 他…
所在地 京都市左京区下鴨東半木町67
連絡先 TEL/FAX   075-723-8708
Homepage http://motoikyoto.fc2web.com/
E-mail  
開店準備金 約500万円(一部を国民金融公庫より借入) テナント・保証金・改装費・仕入れ他に使用
店舗 広さ 家賃 一戸建て(1階部分) 約12畳
定休日
営業時間
水曜日
11:00〜19:00
平均来客数

150人〜200人/月 (季節・天候でかなり変化する)


仕事の満足度 プライベートの充実度 夢実現度 夫の協力度 夫婦円満度

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